中途半端なマチ卒業します!クリエイターの力で地方を元気に-兵庫県加西市-

s_北条鉄道(田)

中途半端なマチ、卒業します!

こんにちわJPです。

地域の魅力を発見する雑誌TURNSで、こう宣言した兵庫県加西市。現在、加西市若者主役計画を中心に様々な地域活性の取り組みを実施している地域。その中の取り組みの中で、加西市がクリエイター支援を行うという事を聞いて、加西市職員の阿部さんにお話しを伺ってきました。

因みに、今回のインタビューは7月~11月の期間に東京八重洲にある移住・交流情報ガーデンで行われた「マチホメ」のイベントで阿部さんと知り合ったことがきっかけです。

マチホメとは

よそもの視点を活かしマチの隠れたスターをホメる。 都市部の人たちが【地方の人の魅力とマチの誇り】を共に育てていくスクール型コミュニティ。

引用:http://machihome.tumblr.com/

s_マチホメ
写真:「マチホメ」移住交流情報ガーデンにて

 

クリエイターの関係人口を増やす


s_IMG_6892
写真:阿部さん

JP(以下――)今日は宜しくお願いします!

早速なんですが、なぜ加西市にクリエイターズバンクをつくろうと思ったんですか?
阿部:地域活性には、ほとんど芸術文化への取り組みが入っています。「なんでだろう?」と考えたときに「芸術文化」は人間が前に向いていくためには必要なもので、それを作り出すクリエイターの周りには人が集まってきます。という事はクリエイターを加西市が支援する仕組みを作り、クリエイターの関係人口を増やすことが加西市の地域活性に繋がると思ったんです。

その中で、考えたことが2つありまして1つは「他の地域との差別化」もう1つは加西市が現在取り組んでいる「若者主役計画」との連携でした。

若者主役計画とは?

明日を創りだす若者が地域創生の主役になるまちを目指し、若者のライフスタイルを「であう」「くらす」「はたらく」「まなぶ」に大別して事業を体系化して実施する計画が若者主役計画です。また若者主役計画にある若者の定義は、究極的には“地域活性化に熱い心を持った人”を示していますので個別事業では年齢制限はあるもののどなたでも共感し参画いただける計画となっています。

引用:加西市若者主役計画

 

――加西市クリエイターズバンクの制度の特徴を教えてください。

s_無題

阿部:当面は若いクリエイターを対象にしたいと思っています、そして国内外問わず募集します。現在、クリエイターは働きながら活動をされている方もいらっしゃいますし、こういう社会ですから、活動を始めるにしても、お金をどう稼いでいったらいいかわからない人も多いと思うんです。しかし、世にはでてないだけで機会さえあれば世界で通用する方も多いのではないかと思っています。原石を見つけてその成長過程を加西市がバックアップしたいと考えています。

そして、その創造物の中に加西市の資源を入れていただくという事。例えば加西市の「ヒトだったりモノだったり」……それを入れることで、そのクリエイターの創造物が加西産になるわけです。これをやっていただくための制度です。要はクリエイターのビジネス支援を行い、創作過程や創作物から加西市の関係人口を増やし、最終的には創っていく文化を加西市に植え付けたいんです。

――PRも加西市がおこなうのですか?
阿部:はい。ビジネスや販売支援をしてく予定です。

▼加西市のヒト・モノ
s_DSC_8558
ふく蔵のお酒

s_12065739_522070207948162_2654102506578295836_n
高橋醤油の高橋さんと地域おこし協力隊の下江君

s_DSC_8491
がいな製麺所の水谷さん

 

クリエイターの力で地方をクリエイティブに


――クリエイターはこの制度をつかってどんな事ができそうですか?
阿部:一例としてTシャツを作成された西口仁美さんというデザイナーさんがいらっしゃいます。地元のローカル線である北条鉄道が今年100周年を迎えました。鉄道には駅舎が8駅ありそれぞれの駅舎をデザインしたTシャツを制作されました。この取り組みは色々なメディアに掲載されましたし、その関係で多くの鉄道ファンにも作品を見ていただきました。実は西口さんは学生時にデザインを勉強され、これからクリエイターとして本格的に活動を始めていく予定だったんです。始めたばかりですと中々PRやお仕事につながりにくいと思うのですが、この制度を活用した事で、その後のお仕事の依頼にも繋がっているそうです。

産経ニュース

神戸新聞

Tシャツを販売している楽天市場のお店

s_北条鉄道P8134673
写真:北条鉄道

 

――今後のスケジュールは?
阿部:審査員が決まっています。グッドデザイン賞を受賞された方々を中心に、いろんな分野で集めています。その他には例えば音楽の分野ではオリコン社なども審査に協力してくれています。文学系の審査員などはまだ決まっていないですね。その他には、今、関西大学とオリコンと加西市で計画している「エンターテイメントで地方活性化」を行う取り組みを進めていまして、それとこの事業をリンクさせる予定です。来年度4月までに公募を始めて、その後審査会をする予定です。

――クリエイターに向けて一言お願いします。
阿部:地方には大都市にはない個性ある資源が沢山あります。今元気がないと言われている地域でクリエイターの力でクリエイティブにすることはお互いにとってメリットがあると思います。日本にはいろんな地域がありますが、是非加西市を含めいろんな地域に出かけてみてください。そこに住む必要はないと思うので、そこに行ってみて何か一緒に作品を創っていくとお互いがハッピーになっていくと思います。その選択肢に加西市を入れてもらえば幸いです。

クリエイターズバンク問い合わせ先
加西市ふるさと創造課
直通:0790-42-8706
nehimehall@gmail.com

 

記事をまとめた人:JP(MediArt管理人)
Twitter ID:@pandawawapopo

 


2016-01-06 | Posted in InterviewComments Closed