世界でオンリーワンを目指す!弓道写真家、奥野 浩次(オクノコウジ)

s_弓道写真①

こんにちわ、JPです。

みなさん弓道の経験はありますか?因みに僕はありませんでした。

弓道というとアーチェリーのようなスポーツかと思っていたのですが、和弓で矢を射て、的にあてる一連の所作を通し、心身の鍛練をする日本の武道なんです。今回、その弓道の写真を撮影されていて、ご自身も弓道四段という腕前の写真家奥野 浩次(オクノコウジ)さんにお話しを伺いました。

 


弓道を通して自分の成長を感じる


JP(以下――)まずはじめに、奥野さん自身も社会人弓道部の主将を務めるなど現在「弓道写真家」として活動されていますが、なぜ、弓道写真家になろうと?きっかけはあったのですか
奥野:私は弓道をずっとやってきてるんですが、その過程で人間形成というか、弓道を通して自分の成長を感じることができたんです。その弓道の良さを他の人にも知ってもらいたいと思うようになり、私の仕事がカメラマンというのもあって、得意な写真で弓道の魅力を沢山の人に広められたら良いなと思ってはじめました。

――因みに弓道はいつからはじめられたのですか?
奥野:高校一年の部活からなので弓道歴は15~16年ですね。


カメラ好きな祖父の影響


s_弓道写真②
Photo by:奥野 浩次

――カメラマンをはじめたきかっけは?
奥野:私の祖父がカメラ好きな人で、その影響で子供の頃からおじいちゃんのカメラで遊んだり、写真を見たりする機会が多かったんです。子供の頃の思い出って大人になっても残っていますよね。

そして私は大学卒業後、カメラマンとは全く異なる仕事をしていました。ある時、自分の中で一番やりたい事って何だろうって考えた事があって……その時に「写真が好きだったな」という事が改めてわかって、カメラの仕事がしたいなと思い始めたんです。

そんなこんなで、たまたま飲み会の席で「屋上写真家」の堀江浩彰さんと知り合ったんです。その方に相談したら「フリーカメラマンは厳しい世界だからやめておいた方がいい。」と言われたんです。その時は少しヘコミましたけどね。そのまま堀江さんと話をしていくうちに私が弓道をしているという話をしたら「それじゃあ弓道の写真を撮ったらいいじゃん!」と言われて、その時に「はっ」と気付いたんです。弓道写真家って可能性があるんじゃないかって。

それで弓道写真家が他にもいるのかなと調べてみたら、誰もいなかったんです。これだったら世界で唯一の弓道写真家になれるんじゃないかなと思い、最初は色々なプレッシャーがあったんですが、私は弓道人の表情が好きだし、そこを強く押し出していけば自分らしい写真が撮れるんじゃないかなと思って、スタートし今に至ります。

――写真を見て思った事なのですが、力強さや女性であればより綺麗に見えますし、男性であればかっこよく見えますね。
奥野:弓道のかっこよさや美しさもでてると思うんですが、何よりも一番出ているのはその人の人間性がでていますよね。弓道をやってると、その人の雰囲気や内面に持ってるものがでてくると思います。


自分の弓道写真がきかっけで弓道を始めた人


s_弓道写真⑤
Photo by:奥野 浩次

――今までのご自身の弓道での一番の思い出は?
奥野:私の弓道写真を見て、弓道を始めた人と実際に弓道の試合でお会いしたことですね。これはうれしかったですね。

――弓道の写真を撮影する時に気を付けていることはありますか?
奥野:フラッシュを極力たかない事です。これは失敗談から来るんですが、弓道写真を始めた当初フラッシュをたいて撮影をしたことがあったんです。そうすると、みなさんはモデルさんではないので、カメラを意識してしまって良い写真が撮れませんでした。生の表情を撮る為に、音を立てず、空気の様に本人がいつもと同じように弓を弾ける状況を作る事を意識しています。


4月16日と17日は弓道が身近になる日


s_弓道写真④
Photo by:奥野 浩次

――今後は、どういった活動を?
奥野:少しずつですが、弓道写真集を作成していまして、その完成を目指しています。直近だと4月の16日と17日に大弓道展というイベントを行います。私の弓道写真も、もちろんですが弓具等、弓道関連物を展示したり、京都から御弓師の柴田勘十郎さんをお呼びして「弓打ち」といって弓師さんが弓を作ってる作業を実際に見てもらい、弓の展示販売をしたり、ミニ弓道(四半的弓道)の体験コーナーで実際に弓道を体験できるようにと色々、企画を考えています。

知らない人が「弓道ってなんだろう?」というところから、まず写真で弓道の雰囲気をつかんでもらって、その後に弓具等、弓道関連物を見てもらう。そして実際に弓師さんの制作風景をみてもらって、最後に体験してもらう。一言で言うと「弓道ってこんな感じなんだ」というのを体験してもらうイベントです。

しかも4月16日が浅草流鏑馬の日程と被っていて、実は大弓道展の会場と近いんです。なので、その日は弓道付けの1日を体験してもらえると思います。今、準備真っ只中なんですが、大弓道展の成功が弓道の普及に繋がると思っているので頑張っています!


さいごに


みなさんいかがでしたでしょうか?奥野さんのインタビュー記事を通して、弓道が少しでも身近になっていただければ幸いです。3/22(火)まで草文化観光センター7Fにて奥野さんの【弓の情景展】浅草流鏑馬編が開催されています。浅草から徒歩数分なので一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

イベント概要
【弓の情景展】浅草流鏑馬編
日時:3/2(水)〜3/22(火) 9:00 – 20:00
会場:浅草雷門前 浅草文化観光センター7F[入場無料]
東京都台東区雷門二丁目18番9号

s_11020730_831476156931486_484546644185350397_o (3)

弓道写真家 奥野 浩次(オクノコウジ)
フォトグラファー/ライター/弓道写真家

祖父の影響からカメラに興味を抱き、趣味でカメラを持ち始める。大手出版社を経て、フリーカメラマンに転向。名古屋で活動を開始し、現在は東京に拠点を置く。日進月歩、努力を惜しまず1枚の写真が1秒でも長く人々の目を留める事ができると信じ、精力的に活動を続ける。世界で唯一の弓道写真家としても活動。写真を通じて弓道の普及活動を行う。

弓道写真家 奥野浩次サイト
弓道写真家 奥野浩次Facebookページ

 
 

記事をまとめた人:JP(MediArt管理人)
Twitter ID:@pandawawapopo
 


2016-03-12 | Posted in InterviewComments Closed